アシュモレアン博物館(Ashmolean Museum)は、オックスフォード中心部のBeaumont Streetにある、オックスフォード大学の美術・考古学博物館です。
1683年に開館した歴史ある博物館で、公式サイトでは「英国初の公共博物館」「世界初の大学博物館」と紹介されています。古代エジプト、古代ギリシャ・ローマ、アングロ・サクソンの宝物、イスラム美術、東洋美術、ヨーロッパ絵画まで、展示範囲はとても広いです。
しかも、常設展示は無料で、通常の個人入館なら予約も不要です。オックスフォード観光で1時間だけ立ち寄ることも、2〜3時間かけてじっくり見ることもできます。
この記事では、アシュモレアン博物館の入場料、営業時間、見どころ、所要時間、効率よく回る方法、オックスフォード駅からの行き方まで紹介します。
※この記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれています。
※入場条件・営業時間・展示室の休館・ツアー内容は変更されることがあります。この記事では2026年8月30日時点で確認できる公式情報をもとに整理していますが、訪問前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
- 常設展示は無料で、通常の個人入館は予約不要
- 営業時間は毎日10:00〜17:00、最終入場は16:45
- 主要展示だけなら約1時間、一般的には1.5〜2時間、しっかり見るなら2〜3時間が目安
- 初めてなら公式Spotlight Trailに沿って、Alfred Jewel、Guy Fawkes’ Lantern、Egyptian Mummy、Samurai Armourなどを押さえる
- 2026年夏はLevel 3Mの西洋美術系ギャラリーが一部休館中のため、訪問前に公式サイトで最新状況を確認する
- オックスフォード駅から徒歩5〜10分で、雨の日や帰りの列車までの空き時間にも組み込みやすい
アシュモレアン博物館とは?
アシュモレアン博物館は、オックスフォード大学が運営する美術・考古学博物館です。
オックスフォード駅から徒歩5〜10分、カーファックス・タワーからも徒歩約5分と、オックスフォード中心部の主要観光スポットから非常にアクセスしやすい場所にあります。
1683年開館|英国初の公共博物館
アシュモレアン博物館の歴史は17世紀までさかのぼります。
公式歴史によると、博物館は1683年に英国初の公共博物館として開館しました。
同時に、世界初の大学博物館とも紹介されています。
現在のように一般の人が博物館へ入り、コレクションを見て学ぶという考え方がまだ一般的ではなかった時代です。
Elias Ashmoleのコレクションが始まり
博物館の名前になっているのがElias Ashmoleです。
Ashmoleは17世紀の、古物研究家でした。
彼は自分のコレクションと、John Tradescant親子が集めた世界各地の珍しい品々をオックスフォード大学へ寄贈します。
そのコレクションを収蔵・研究するために博物館が作られました。
最初の建物は現在のHistory of Science Museum
1683年当時のアシュモレアンは、現在のBeaumont Streetではありませんでした。
最初の博物館はBroad Streetに建設されました。
その建物は現在、History of Science Museumとして使われています。
オックスフォード観光でボドリアン図書館やSheldonian Theatreを訪れると、この初代アシュモレアンの建物も近くで見ることができます。
100万点以上を持つコレクション
現在のアシュモレアンには、美術作品・考古資料などを含めて100万点以上のコレクションがあります。
公式では4つの主要学芸部門として、
- 古代美術・考古資料
- 東洋美術
- 西洋美術
- ヘバーデン・コイン室
を挙げています。
そのほかデジタル・コレクション・保存修復部門もあります。
すべてを1日で細かく見るのは現実的ではありません。
初めてなら「見たいものを決めて回る」のがおすすめです。
入場料
常設展示は無料
2026年8月30日時点で、一般入場は無料です。
予約も必要ありません。
そのため、オックスフォード観光中に1時間だけ入るという利用もできます。
無料ですが、博物館運営を支える寄付が案内されています。
予約は必要?
一般入場は予約不要
個人で常設ギャラリーを見るだけなら予約不要です。
営業時間内に直接入口へ向かえば入館できます。
団体は予約必須
団体見学の場合は別です。
アシュモレアン公式では、セルフガイドを含む団体見学は事前予約必須と案内しています。
団体旅行の場合は個人来館者と同じ扱いではないので注意してください。
特別展は有料・予約推奨の場合あり
常設展示は無料ですが、大型特別展はチケット制です。
料金・予約条件は特別展によって異なります。
「博物館無料」と聞いて行ったら、目当ての特別展だけ有料だったということもあるので確認しましょう。
営業時間
2026年8月30日時点では、毎日10:00〜17:00 最終入場16:45です。
公式アクセスページでも毎日10:00〜17:00と案内されています。
クリスマス周辺は休館あり
通常は毎日営業していますが、公式FAQでは年末年始に、
- クリスマス・イブ
- クリスマス当日
- ボクシング・デー
- 元日
などが休館になるのが一般的と案内されています。
年末年始に訪れる場合は最新カレンダーを確認してください。
所要時間
アシュモレアンはかなり大きな博物館です。
有名展示だけ|約1時間
公式には、12点の見どころを巡るSpotlight Trailがあります。
このトレイルは約1時間が目安です。
「オックスフォードには1日しかないけれどアシュモレアンも見たい」という方におすすめです。
一般的な観光|1.5〜2時間
- 古代エジプト
- Ashmolean Story
- Alfred Jewel
- Samurai
- ヨーロッパ美術
などを見れば1.5〜2時間程度です。
初めてならこのくらいがバランスよいでしょう。
しっかり見る|2〜3時間
ギャラリーごとに展示を見ながら進むなら2〜3時間は必要です。
特に、
- 考古学
- ヨーロッパ絵画
- 東洋美術
など複数分野に興味がある場合は時間がかかります。
半日以上でも楽しめる
博物館・アート好きなら3〜4時間以上でも楽しめます。
カフェやルーフトップ・レストランまで利用すれば、半日過ごすこともできます。
まず見るならSpotlight Trailがおすすめ
初めてならアシュモレアン公式のSpotlight Trailを利用すると分かりやすいです。
博物館全体から12点の見どころ 展示品を選んだルートで、約1時間です。
ただし2026年夏は一部西洋美術 ギャラリーがメンテナンス休館中です。
一部作品は通常位置で見られないので注意してください。
アシュモレアン博物館の見どころ
1. Alfred Jewel|最優先で見たい宝物

アシュモレアンで特に有名なのがAlfred Jewelです。
9世紀、King Alfred the Greatの時代に作られたアングロ・サクソン 金工品です。
Jewelには、AELFRED MEC HEHT GEWYRCANという銘文があります。
意味は、「Alfred ordered me to be made」です。
King Alfred本人とのつながりを示す非常に重要な王家ゆかりの品です。
Alfred Jewelは何に使った?
完全には確定していませんが、一般にはaestelと呼ばれる写本を読むためのポインターだった可能性が高いと考えられています。
Alfredはラテン語文献を古英語へ翻訳し、王国各地へ広める教育政策でも知られています。
その本を読む際に文字を指すためのpointerだったという説です。
金、ロッククリスタル、エナメルなどで作られた非常に小さな展示品なので、近くで細部を見てください。
2. Guy Fawkes’ Lantern

イギリスの歴史好きなら必見なのがGuy Fawkes’ Lanternです。
1605年11月5日のGunpowder Plotで、Guy FawkesがHouses of Parliament地下で発見された際に持っていたと伝えられる鉄製ランタンです。
Gunpowder Plotでは、国王ジェームズ1世や貴族などを爆破によって殺害する計画が立てられていました。
しかし計画は発覚し、Guy Fawkesは地下室で逮捕されます。
1641年にはオックスフォード大学へ
ランタンは後にオックスフォード大学へ寄贈されました。
長くボドリアン図書館のPicture ギャラリーに展示された後、1887年にアシュモレアンへ移されています。
現在は、Story ギャラリー 2 Level -1に展示されています。
3. エジプトのミイラ

アシュモレアンで人気が高いのが古代エジプトです。
博物館にはエジプトのミイラだけでなく、棺や陶器など幅広いコレクションがあります。
アシュモレアン公式は、Cairo以外では特に重要なエジプト先王朝時代の彫刻・陶器 コレクションを持つ博物館として紹介しています。
古代エジプトを時代順に見られる
古代エジプトのギャラリーは単に「ミイラを見る場所」ではありません。
エジプト文明が成立する以前から、その後の王朝時代までを見ることができます。
考古学博物館としてアシュモレアンを見るなら最優先エリアの一つです。
Spotlight TrailでもEgyptian Mummyが見どころの最初に選ばれています。
4. Knossos Octopus Pot

古代地中海関連で見ておきたいのがKnossos Octopus Potです。
Creteのミノア文明に関係する陶器で、タコが器の形に沿うように描かれています。
古代ギリシャ・ローマ美術だけでなく、その前のエーゲ文明まで見られるのがアシュモレアンの面白いところです。
Spotlight Trailにも選ばれています。
5. Powhatan’s Mantle

Powhatan Confederacyの指導者に関係する17世紀初頭の北米の展示品です。
「Mantle」という名前で知られていますが、公式では実際には壁掛けだったと説明しています。
博物館創設コレクションの歴史も考える展示
Powhatan’s Mantleは単に珍しい歴史資料というだけではありません。
アシュモレアン公式は現在、博物館創設期の コレクションとイギリスの植民地拡大の関係についても説明しています。
トレードスカント家が世界各地から集めた展示品には、探検や交易、植民地支配が関係しています。
Ashmolean Story ギャラリーでは博物館そのものの歴史も合わせて見ると理解が深まります。
6. Paolo Uccello《The Hunt in the Forest》

西洋美術で代表的なのがThe Hunt in the Forestです。
イタリア・ルネサンスの画家のPaolo Uccelloによる作品で、Spotlight Trailにも選ばれています。
森の奥へ向かって、狩人、馬、犬が一斉に進んでいく場面が描かれています。
Uccelloが得意とした遠近法の表現に注目してください。
7. Turner《A View of Oxford’s High Street》

オックスフォード観光中なら特に面白いのがJ.M.W. Turnerの、A View of Oxford’s High Streetです。
1809〜1810年頃のオックスフォード High Streetを描いた絵画です。
現在のHigh Streetと比較すると、「200年以上前のオックスフォードがどのように見えていたか」を感じられます。
2026年夏はギャラリー 44へ移動
2026年夏は通常展示される19th Century Art ギャラリーがメンテナンス休館中です。
そのためTurner’s High Streetは一時的に、ヨーロッパ美術 ギャラリー 44へ移されています。
2026年夏に訪れる方は通常のギャラリー番号だけを頼りに探さないようにしてください。
Guided Highlights Tour
2026年8〜10月は、公式のアシュモレアン Highlights Tourも開催されています。
開催
金・土 14:00〜15:00
料金
£15
所要時間
約1時間
予約
事前予約必須です。
博物館の歴史・美術・考古学・コインなどをスタッフガイドと回ります。
英語ツアーですが、展示を自分だけで選ぶのが難しい方には便利です。
無料のGallery Introductionもある
日によってはボランティアによるギャラリー Introductionもあります。
通常11:00開始で所要時間は約30分です。
テーマは日によって変わり、ボランティアの都合によって開催されない場合もあります。
入口のウェルカムデスクで当日の予定を確認しましょう。
音声ガイド
アシュモレアンにはSmartifyを使った音声ガイドがあります。
自分のスマートフォンで利用するセルフガイド方式です。
必要なもの
- スマートフォン
- イヤホンまたはヘッドホン
博物館の無料Wi-Fiも利用できます。
Smartifyアプリをダウンロードしなくてもブラウザから利用可能です。
ガイドには無料のものと有料のものがあります。
2026年夏の一時休館に注意
2026年8月30日時点では、西洋美術の一部ギャラリーがメンテナンスのため休館しています。
対象は、以下のギャラリーです。
- ギャラリー 63:Sickert & his Contemporaries
- ギャラリー 65:Pissarro
- ギャラリー 66:ラファエル前派
- ギャラリー 67:19th Century Art
2026年6月1日から10月中旬頃までの予定です。
Turner・Millaisは別ギャラリーで展示
休館中でも、Turner《A View of Oxford’s High Street》と Millais《John Ruskin》はヨーロッパ美術 ギャラリー 44へ移されています。
「西洋美術全部が見られない」というわけではありません。
ただしラファエル前派 ギャラリー全体を目的に行く場合は再開後の方がおすすめです。
よくある質問
- アシュモレアン博物館の入場料はいくらですか?
-
常設展示は無料です。
一部の特別展のみ有料です。
- 予約は必要ですか?
-
通常の個人入館は予約不要です。
団体見学や有料特別展は予約が必要です。
- 営業時間は?
-
毎日10:00〜17:00です。
最終入場は16:45です。
- 所要時間は?
-
主要展示だけなら約1時間。
一般的には1.5〜2時間。
しっかり見るなら2〜3時間以上がおすすめです。
- 1時間で見られますか?
-
見られます。
公式Spotlight Trailが約1時間なので、見どころ中心なら十分楽しめます。
- 一番の見どころは?
-
初めてなら、
– Alfred Jewel
– Guy Fawkes’ Lantern
– Egyptian Mummy
– Samurai Armour
– Uccello《The Hunt in the Forest》
などがおすすめです。
- エジプトのミイラはありますか?
-
あります。
古代エジプトのギャラリーはアシュモレアンを代表するコレクションの一つです。
- Guy Fawkesのランタンは本物ですか?
-
Guy Fawkesが1605年に逮捕された際に持っていたと伝えられるlanternが展示されています。
- Alfred Jewelとは?
-
King Alfred the Greatの時代に作られたアングロ・サクソン 金工品です。
「Alfred ordered me to be made」という銘文があります。
- ラファエロ作品は見られますか?
-
アシュモレアンは世界的に重要なラファエロ素描 コレクションを持っています。
ただし素描は保存上、常にすべて常設展示されるわけではありません。
特定作品を目的にする場合は展示状況を確認してください。
- ラファエル前派作品は見られますか?
-
重要なコレクションがあります。
ただし2026年8月30日時点ではラファエル前派 ギャラリーを含むLevel 3Mの4ギャラリーがメンテナンス休館中です。
Millais《John Ruskin》など一部作品はギャラリー 44へ移されています。
- 写真撮影はできますか?
-
基本可能です。
Flash、三脚、一脚、自撮り棒は禁止です。
貸与・著作権上の制限がある作品は撮影不可の場合があります。
- 日本語音声ガイドはありますか?
-
公式ではSmartifyを利用したスマートフォン 音声ガイドがあります。
ガイドごとに内容・対応言語が異なるため、日本語利用を目的とする場合は訪問時のガイド詳細を確認してください。
- オックスフォード駅から近いですか?
-
近いです。
公式では徒歩5〜10分です。
- カーファックスからは?
-
徒歩約5分です。
- ロッカーはありますか?
-
Level -1にロッカーがあります。
大きな荷物は博物館内で扱いにくいため、大きなスーツケースはホテルなどへ預けておくのがおすすめです。
- カフェはありますか?
-
あります。
Lower Ground Floorのカフェは毎日10:00〜17:00、ラストオーダー 16:30です。
- レストランもありますか?
-
Level 4にルーフトップ・レストラン & テラスがあります。
ランチやアフタヌーンティーを楽しめます。
- 車いすでも見学できますか?
-
できます。
Level access、エレベーター、バリアフリートイレがあり、車いすも利用できます。
まとめ|無料で見られるオックスフォード屈指の博物館
アシュモレアン博物館は、オックスフォード中心部にあるオックスフォード大学の美術・考古学博物館です。
1683年に開館し、英国初の公共博物館 + 世界初の大学博物館として知られています。
オックスフォードに1日しかない場合は、すべてのギャラリーを制覇しようとする必要はありません。
自分の興味がある見どころだけを1〜1.5時間で回るのがおすすめです。
一方、美術・考古学が好きなら2〜3時間確保しても足りないほど展示があります。
無料・予約不要でオックスフォード駅にも近いため、天気が悪い日 + オックスフォード到着直後 + 帰りの列車まで時間が余ったときにも非常に使いやすい観光スポットです。
※記事内の情報は2026年8月30日時点で確認した内容です。ギャラリー休館、特別展、ツアー、営業時間などは変更される可能性があります。特に2026年夏は西洋美術の一部ギャラリーがメンテナンス休館中のため、訪問前にアシュモレアン博物館公式サイトをご確認ください。

