イギリス旅行の準備を進めていると、必ずぶつかるのが「ネット環境どうしよう?」という問題です。
調べてみると、eSIMとポケットWiFiの2択にたどり着く人が多いと思います。でも、海外旅行に行き慣れていない人だとどちらを選べばいいか、正直よくわからないですよね。
この記事では、eSIMとWiFiの違いをわかりやすく整理したうえで、「あなたにはどちらが向いているか」を判断できるようにまとめました。
イギリス旅行の通信は、基本的にはeSIMの方がおすすめ
最初にはっきり伝えておくと、イギリス旅行の通信手段は、多くの人にとってeSIMの方が合いやすいです。
理由はシンプルで、価格が安くなりやすいこと、準備がラクなこと、そして現地で荷物が増えないこと。この3つが、eSIMの強みとしてかなり大きいからです。
プロバイダーによって価格やプラン内容は異なりますが、旅行者向けの一般的な比較では、eSIMの方がポケットWiFiより安くなりやすい傾向があります。たとえばAiraloは、1週間あたり5ポンド未満で使えるケースもあると紹介しており、ポケットWiFiはその倍程度の価格になることもあるとしています。
Holaflyも、多くの旅行者にとってeSIMの方が価格・利便性ともに優位としていて、WiFiが向くのはeSIM非対応端末や複数端末を常時接続したい場合に限られるとしています。
もちろんWiFiが向くケースもありますが、まずは「迷ったらeSIM」で問題ないと考えてよいでしょう。
この記事の結論を一言でいうと
迷ったらeSIMを選んでおけば、大きく外すことはまずありません。
WiFiが積極候補になるのは、仕事でPCを使う人や、複数端末を同時に接続したい人に限られます。
「複数人旅行ならWiFiの方がお得では?」と思う人もいるかもしれませんが、別行動がしにくくなるデメリットを考えると、複数人でもeSIMの方が使いやすいことが多いです。
eSIMとWiFiの違いをざっくり整理するとこう
比較に入る前に、そもそもeSIMとWiFiが何なのか、ざっくり押さえておきましょう。
どちらも「海外でスマホをネットにつなぐ手段」ですが、仕組みはまったく違います。
eSIMはスマホに直接入れて使う通信手段
eSIMは、スマホの中にあらかじめ組み込まれているデジタルSIMのことです。
従来の物理SIMカードのように差し替える必要がなく、オンラインで購入して設定を完了すれば使えるようになります。Airaloも、eSIMを「内蔵型のSIM」として紹介していて、SIMカードの差し替えが不要な点を強みとしています。
eSIMの大きなメリットは、物を持ち歩く必要がないこと。スマホだけで通信が完結するので、荷物が増えず、忘れ物のリスクもありません。
WiFiは端末を持ち歩いて使う通信手段
一方、ポケットWiFi(モバイルWiFiルーター)は、小型の通信端末を持ち歩いて、そこからWiFi電波を飛ばしてスマホやPCをつなぐ仕組みです。
たとえばTravelWifiのようなサービスでは、1台で最大10台まで接続可能とされていて、複数の機器をまとめてつなげるのが強みです。
ただし、WiFi端末そのものを充電したり、持ち歩いたり、旅行後に返却したりする手間が発生します。
ここまでの違いを表にまとめると、こうなります。
| 比較項目 | eSIM | ポケットWiFi |
|---|---|---|
| 価格 | 安くなりやすい(1週間5ポンド未満のケースも) | eSIMの倍程度になることも |
| 使いやすさ | スマホだけで完結 | 端末の持ち歩き・充電・返却が必要 |
| 複数人向きか | 各自が自分のeSIMを使えば自由度が高い | 1台共有だと別行動しにくい |
| 仕事向きか | スマホ中心なら十分 | PCやタブレットも常時つなぎたいなら強い |
| 荷物の少なさ | 荷物ゼロ | 端末+充電器が増える |
eSIMが向いている人
1人旅の人
1人旅の場合、WiFi端末を持つメリットはかなり薄くなります。
WiFiの強みは「複数端末をまとめてつなげること」ですが、1人ならスマホ1台で事足りることがほとんどです。eSIMならスマホだけで通信が完結するので、わざわざWiFi端末を持ち歩く理由がありません。
荷物を減らして身軽に動きたい1人旅には、eSIMが自然な選択肢になります。
できるだけ身軽に動きたい人
旅行中、持ち物が1つ増えるだけでも意外とストレスになります。
ポケットWiFiを選ぶと、端末本体に加えて充電ケーブルも必要ですし、バッテリー残量を気にしながら過ごすことになります。さらに旅行後には返却手続きも発生します。
eSIMならこうした手間がすべてなくなるので、「とにかく身軽に動きたい」という人にはかなり相性がいいです。
別行動の可能性がある複数人旅行
これはかなり重要なポイントです。
友達同士の旅行やカップル旅行、家族旅行でも、旅行中にまったく別行動しないというのは実際にはなかなか難しいものです。
たとえば、こんな場面は普通に起きます。
- 片方がカフェで休憩している間に、もう片方が近くのお店を見に行く
- ショッピング中に興味のあるお店が分かれる
- お手洗いに行っている間に少し離れる
WiFiを1台で共有していると、こうしたちょっとした別行動のたびに、離れた人の通信が途切れてしまいます。
一方、各自がeSIMを入れていれば、離れても問題なくネットが使えるので、旅行中の自由度がまったく違います。
到着後すぐ通信したい人
eSIMはオンラインで購入・設定ができるため、日本にいる間に準備を済ませておけます。
飛行機を降りてスマホの設定を切り替えるだけで、空港に着いた瞬間からすぐにネットが使えるのは大きなメリットです。
HolaflyやAiraloなどの主要プロバイダーは、購入後すぐにeSIMが届く「即時配信」を基本としているので、出発直前の購入でも間に合いやすいです。
価格を抑えたい人
先ほども触れましたが、eSIMは基本的にポケットWiFiより安くなりやすいです。
Airaloは、1週間のeSIMが5ポンド未満で利用できるケースもあると紹介しており、ポケットWiFiの半額以下になることもあります。
Holaflyも価格面でeSIMが優位としているため、コストを重視するならeSIMの方が候補になりやすいでしょう。
WiFiが向いている人
ノートPCやタブレットなど複数端末を常時つなぎたい人
仕事でノートPCを使う人や、タブレットとスマホを同時に接続したい人には、WiFiの方が便利な場面があります。
たとえば、こんなケースです。
- ホテルからZoomやオンライン会議に長時間参加する
- ノートPCで資料を開きながら、スマホやタブレットも同時に使う
- 家族旅行でiPadやゲーム機もまとめてネットにつなぎたい
TravelWifiのようなサービスでは、1台で最大10台まで接続できるとされているので、こうした使い方にはわかりやすい利点があります。
eSIMでもスマホのテザリング機能を使えばPCをつなぐことは可能ですが、テザリングはスマホのバッテリーをかなり消耗します。長時間のPC作業が確実にあるなら、専用のWiFi端末の方がスマホのバッテリーを気にせず済むので安心です。
eSIM非対応スマホを使っている人
そもそもeSIMに対応していないスマホを使っている場合は、eSIMという選択肢自体が使えません。
Holaflyも、eSIM非対応端末ではポケットWiFiが候補になるとしています。
冒頭でも触れましたが、iPhoneならXS以降、Androidは機種によって異なります。自分の端末が対応しているかわからない場合は、スマホの設定画面から確認できます。
家族やグループで「ほぼずっと同じ行動」をする人
旅行中、ほぼ常に全員が一緒に行動するという前提なら、WiFi1台を共有するのも合理的ではあります。
特に家族旅行では、WiFiの方が現実的なケースもあります。たとえば、子どものタブレットもまとめて接続したい場合や、高齢の家族のスマホでeSIMの設定をするのがむずかしい場合などです。全員分のeSIMをそれぞれ購入・設定するより、WiFi1台にまとめた方がシンプルだと感じる家族もいるでしょう。
ただし、この選択が快適に機能するのは「本当にほぼ離れない」場合に限られます。少しでも別行動の可能性があるなら、各自eSIMの方が安心です。
初心者向けの結論|迷ったらeSIM、WiFiは用途がはっきりしている人向け
迷ったらeSIMでよい
価格、使いやすさ、旅行中の自由度。この3つのバランスを考えると、eSIMが最も無難で、かつ満足度の高い選択肢です。
イギリス旅行、特にロンドンのような都市滞在では、スマホ1台でサッと調べものができる環境があれば十分快適に過ごせます。eSIMはその環境を、最小限の手間とコストで実現してくれます。
WiFiは「仕事」「複数端末」「eSIM非対応」のときだけ積極候補
WiFiを選ぶべき人は、はっきりしています。
- 仕事でノートPCを常時接続する必要がある人
- 複数端末を同時にネットにつなぎたい人
- eSIM非対応のスマホを使っている人
この3つのどれかに当てはまるなら、WiFiを検討する価値はあります。逆に言えば、これに当てはまらないなら、基本的にはeSIMで問題ありません。

